参加期間:2023年2月9日~2月10日
対馬市役所が後援する海洋ゴミ問題を学ぶ、1泊2日のSDGsスタディプログラムです。対馬は日本国境の島であり、隣国周辺から流れ付く海洋プラごみが喫緊の課題になっています。もはや、これは一地方都市の問題と捉えると大きな間違いに気づくはずです。
プラスチックごみ、漁網、漁具、発泡スチロール、ペットボトル、空き缶、木材、ありとあらゆるごみが海岸に打ち上げられ、ゴミで足の踏み場のない場所、重機でしか入れないくらいの場所、大変な状況になっています。
それを実際に観て、そしてごみを拾って回収し、さらに、ごみ問題を考える・・このような機会を作るのが弊社の役割ミッションでもあると思います。
パタゴニア&YAMAPスタディーツアーの行程
2月9日(木)AM
対馬に到着。ここで海洋プラごみへの取り組みを説明してもらう。
座学:ごみの種類、漂流の仕組み、滞留場所のガイダンス
実際にシーカヤックに乗り浅芽湾入り、人が入れない場所での現状把握
グランドホテルにて昼食(本来なら、シーカヤックで無人島に上陸し、そこで昼食をみんなで頂く予定だったが、強風のため予定変更)
2月9日(木)PM(赤島海岸)
赤島海岸へ。車、重機、船などで入り込めない入江のごみ溜まりで見た風景。*(写真提供)明石幸一郎 Bright Stone
岩礁に絡みついた漁網、ロープ、ブイ、ビニール、ありとあらゆるごみ滞留している現場へ‥これは放置しているとマイクロプラスチックになり空気中やまた海に・・
対馬クリーンセンター中部中継所見学
船で集められた海洋プラごみを分別し、再利用出来るようにペレット化のための粉砕処理を行う処理場。プラスチック処理を行う上で、プラスチックの素材と色の分別を手作業で、処理をしています。大変な作業工程です。作業を行うための圧倒的リソース不足を目のあたりにします。
夕食 「まかない家」旅の疲れを食事で癒す。
2月10日(金)AM
美津島漁協の会場で主に「磯焼け」の現状の説明と参加者を交えた意見交換
藻場が壊滅、その原因、元に戻すには?活発な議論が・・・
アクティビティ
- ・磯焼けの現場を確認(箱メガネ等を使う)
- ・黒マグロの養殖餌やり体験
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2月10日(金)PM
昼食 「えん」丸徳水産が経営している食事処
食事メニューも豊富でアナゴ重や天ぷらなども美味しそうでした。
磯焼けの原因のひとつとなっている、大量繁殖したイスズミ(アマモを食べる困った魚)やアイゴ(バリ)を加工し擂り身なども試食
小茂田浜
*(写真提供)明石幸一郎 Bright Stone
小茂田浜(ごみが多く汚いビーチ)にてごみ拾い ゴミが砂の中からどんどん出てくるのを体験(ごみの山、山、山・・)
全体ミーティング(ディスカッション)
*(写真提供)明石幸一郎 Bright Stone
多くのユニークなアイデアが出されます。
この形こそSDGsスタディだと感じました。
対馬空港で解散
このツアーでSDGsで深刻な課題となっている目標14「海の豊かさを守ろう」は、本当に深刻だと実感できます。
まずは、プラスチックごみの現状を知る、そして、自分ゴトとして捉えることがまずは第一歩です。
それから、課題解決のための知恵やナレッジをみんなで共有し、解決のための方向性を模索していく、そのためには、外交課題として提案することも大切かもしれません。弊社では、これに続くSDGsスタディプログラムを開設していく予定です。