日生湾(岡山県備前市)にてアマモの種選別作業と種蒔の体験をしてきました!
アマモ(甘藻)とは
アマモ(甘藻)は北半球の温帯から亜寒帯にかけ水深1~数メートルの沿岸砂泥地に自生する海草の一種です。
<学名>Zostera marina 日本でも各地に分布する。雌雄同株で多年生の顕花植物であり、胞子で増える藻類ではなく、海中に生える種子植物
<別名>リュウグウノオトヒメノモトユイノキリクハズシ(竜宮の乙姫の元結いの切り外し)
アマモの効用とは
水質を浄化
- ・光合成により酸素の気泡が無限に出てくる
- ・赤潮の原因となる過剰な栄養を吸収し、さらに貝毒を防御温室効果ガスを取り込んで固定
- ・プランクトンの死骸を分類、栄養分を泡として戻す
生命のゆりかご
・産卵や稚魚たちにとってのかけがえのない住みかとなる
岡山県日生湾では、日生漁協の漁師の皆様・地域の方々が、約40年間、春に花枝を集め袋詰めし海中につるし秋に袋の中から成熟した種を取り出して船上から種を撒く作業を地道に繰り返しされてきました。
その結果、日生のアマモの繁茂エリアが少しづつ回復してきたそうです。この作業は、備前市では、漁師さん達だけではなく地域の大人から子供まで参加し続けています。弊社社員も体験させて頂きました。
弊社の今後の活動予定
- ・備前市日生町関連組織との連携
- ・岡山県学芸館高校の生物多様性取り組みへの支援とSDGs連携
備前市日生町は2016年のアマモサミット開催地でした。1950年590haのアマモ場は1980年に12haに減少しましたが、2015年250haまで回復させた実績があります。
サラヤエスビーエスでは上記を積極的に支援していきたいと考えています。
生物多様性biodiversityとは
地球上の生物に見られるバラエティの豊かさを表す言葉で、ギリシャ語の生命biosと英語の多様性diversityを組み合わせた造語。
その内容は、「生物多様性条約」の第2条で、「生物多様性とは、すべての生物の間の変異性をいうものとし、種内の多様性、種間の多様性、および生態系の多様性を含む」と定義されている。